自分のことは、自分が一番わからない

先日、ゴルフ仲間に練習を付き合ってもらいました。


僕には、どうしても治らないクセがありました。
トップでクラブがクロスしてしまう。
いわゆる「クロスシャフト」というやつです。

レッスンは、ちゃんと受けています。
自主練習では、動画も撮ります。
それでも、このクセだけは、何年も抜けませんでした。

ところがその日、仲間が横で見ていて、原因究明に付き合ってくれたのです。

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理屈ではなく、比べてわかった

その日が、これまでと違ったのは何だったか。

仲間は、理屈を語ったわけではありません。
「なっている時」と「なっていない時」を、その場で比べさせてくれたのです。

素振りでは、クロスしない。
でも、ボールを前にすると、クロスする。
連続素振りをすると、どうなるか。

そうやって、いくつもの状態を比べていくうちに、見えてきました。
どういう時にクセが出て、どういう時に出ないのか。

そして、考えたのです。
なぜ、そうなるのか。

比べて、考えて、ようやく原因が特定できました。
理屈を教わって「わかったつもり」になるのとは、まるで違う納得感でした。

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原因は、過去の思い込みにあった

突き止めた原因は、意外なものでした。

ずっと昔、僕は「オーバースイング」を指摘されたことがあります。
トップで、クラブが上がりすぎていると。

その指摘が本当に正しかったのかは、今となってはわかりません。
ただ、当時の僕はそれを直そうとしました。
トップで急ブレーキをかけるようにしたのです。

ところが、これがクセの始まりでした。

急ブレーキをかけることで、今度はクラブがクロスするようになってしまった。
ある指摘を、自分なりに理解し、自分なりの打ち手を続けた。
その積み重ねが、長年抜けないクセの正体だったのです。

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確かな基準が、あるから

なぜ、今になって原因を突き止められたのか。

それは、浦大輔先生のもとで8年、確かな基準を体に入れてきたからだと思っています。

「正しいスイングとは何か」という軸が、自分の中にある。
だから、今の動きがどこからズレているのか、比べて気づくことができる。
基準がなければ、いくら比べても、何が正しいのかわからないままです。

これは、経営とまったく同じです。

僕には、長山宏先生の理論という、確かな経営の軸があります。
15年、教わり続けてきた判断の基準です。

この軸があるから、迷っても大きく間違えない。
何かを指摘されても、それが正しいか、自分の基準に照らして判断できる。

ゴルフの軸は、浦先生。
経営の軸は、長山先生。

確かな基準を持っているかどうか。
それが、迷ったときに正しい原因にたどり着けるかどうかを分けるのだと思います。

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そして、それを見せてくれる仲間

もう一つ、忘れてはいけないことがあります。

どれだけ自分に基準があっても、打っている本人には見えないものがある。
「なっている時」と「なっていない時」を、その場で比べてくれる仲間がいたから、原因にたどり着けたのです。

確かな基準と、見てくれる仲間。
この二つがあって、はじめて長年のクセは解けました。

自分のことは、自分が一番わからない。
だからこそ、軸を持ち、仲間を持つ。

さて、クセの直し方もわかったことですし。
次のラウンドが、今から楽しみで仕方ありません。


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髙倉 博

株式会社店舗ドック代表取締役

1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。

卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。

最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。

しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。

多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。


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