AIが当たり前の未来でどう勝つか——使われるか、使うか

AIが、当たり前のものになりました。

文章を書く。資料を作る。情報を集めて分析する。
ほんの数年前まで人間にしかできなかった仕事を、AIが当たり前にこなす時代です。
「仕事が奪われるのではないか」という声をよく聞きます。
不安になる気持ちは、よくわかります。
でも僕は、こう思っているのです。
ピンチはチャンスだと。

分かれ道は、たった一つ
AIに使われるか、AIを使うか。
これからの人間は、この二つに分かれていくと思っています。
AIに使われる人とは、どういう人でしょうか。
AIにできることしか、できない人です。
いわれたことをこなすだけで、考えることを手放してしまった人。
その仕事は、残念ながら確実にAIに置き換わっていくでしょう。
ではAIを使う人とは、どういう人か。
AIにできないことを知っている人です。

僕がAGI化を即決した理由
先日、AGIを実装済みのスタートアップを見学させていただく機会がありました。
驚いたことに、その会社は「人を増やさない」と決めていました。
企業の成長のボトルネックである人材問題を、AGIで解決していたのです。
見学を終えて、僕は即決しました。
自社への導入です。
決断には痛みも伴いました。
長年お世話になった方との、悲しいお別れもありました。
それでも前に進みます。
変化を恐れて立ち止まる経営者には、なりたくないからです。

AIにできないことは、何か
では、AIにできないこととは何でしょうか。
現場で体を動かすこと。
目の前の人と心を通わせること。
責任を取って決断すること。
そして——夢中になることです。
僕は毎日AIを使っています。
使えば使うほど、確信することがあります。
AIは道具です。
道具は、使う人間の器以上の仕事はしてくれません。
ゴルフのクラブと同じですね。
僕のドライバーも、一流のプロが握れば350ヤード飛んでいきます。
同じクラブでも、僕ではそうはいかない(笑)。
道具の性能ではなく、使う人間で結果が決まる。
AIも、まったく同じだと思うのです。

ピンチはチャンス
29年の経営の中で、僕は3度の倒産危機を乗り越えてきました。
そのたびに思い知らされたことがあります。
ピンチのときこそ、本物とニセモノが分かれるということです。
AIの登場は、多くの人にとってピンチに見えるかもしれません。
でも、自分を磨いてきた人間にとっては、最大のチャンスです。
AIが事務作業を肩代わりしてくれる分、
人間は、人間にしかできないことに集中できるのですから。
現場に出る。人と会う。心を通わせる。決断する。夢中になる。
AIが当たり前の未来で勝つのは、
AIを使い倒して、人間の仕事に全力を注ぐ人です。
使われるのではなく、使う。
それが、この時代を生きる僕たちみんなへの問いだと思っています。


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髙倉 博

株式会社店舗ドック代表取締役

1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。

卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。

最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。

しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。

多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。


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