株式会社店舗ドックの社員に僕が求めるもの  ②2番目が4つある

2026年の始まりにあたり、僕が株式会社店舗ドックの社員に求めるものについて連載しています。
前回は、いちばん大切なのは僕の理念や考え方に共感共鳴してくれること、書きました。


共感共鳴は社員個人の能力よりも大切です。
授かったミッションの完遂に向かって、心を一つにしてともに歩んでいくことが僕にとっての会社経営だからです。
利益はその結果として生まれるもの。
社員にも、それを胸に刻んでほしいと思っています。


共感共鳴の次に求めるものは、横並びで4つあります。
まずは箇条書きにしてみます。


1 本質の理解
 
2 想像力

3 チーム貢献の意識

4 働く体力


並べてみると、どれも当たり前で、わかりやすい感じがするでしょう。
ネガティブなことは書かれていませんから。
仕事の上で大事なことばかりです。


しかし、これらを一つ一つ、自分に落とし込んで、自分のものとして、実行動に結びつけるのは、一朝一夕にはいかない大きな課題ですよ。
僕はお題目には興味がありません。
有言実行、すべて実践あるのみです。


たとえば、株式会社店舗ドックでは、出勤したら掃除をすることを社員に義務づけていますが、これをまったくやらない人と、毎日やる人に分かれます。
理由をつけてやらないことを正当化する人と、反対に黙って汗をかくくらいやっている人に分かれる、といったほうがいいでしょうか。


それでとくに怒られたりしないとか、給料に響くわけではないとか思っているとしたら、すごく残念なことですね。
僕が残念なのではなく、その社員にとって残念です。


いわれたことをやるのは、社会人としてのスタートライン。
なぜこれをやれといわれているのか、と考えてみることは、箇条書き1の「本質の理解」に近づくことです。
出勤したら掃除をしなさいといわれているのはなぜか。
自分はなんのために掃除をするのか。
それを考えてみる。
考えながら掃除をしてみる。


ヒントというより、答えを出してしまいましょう。
掃除は気づきの練習なのです。
テーブルの右側を拭いて綺麗になった、ふと見ると、左側がまだ汚れている。
右側が綺麗になったから左側の汚れに気づくわけです。
それで左側も拭いてテーブル全体を綺麗にすることができた。
初めて月面に降りたアームストロング船長のようにいうならば、この達成は小さな一歩だけれども、社員としては大きな成長です。


小さなシーンでできたことは、いずれもっと大きなシーンでできるようになります。
毎日の掃除は、気づきの練習の積み重ね。
お客様のお困りごとを聞くなかで気づくことが、課題解決という僕たちの仕事の始まりです。
掃除をしていて机の左側の汚れに気づいたことが、ここで役立つのです。


それがわかれば、掃除をやらないことが自分にとってどんなにもったいないことか、まさに気づくのではないでしょうか。
気づきというものは、外からはやってきません。
自分自身が気づかない限り、生まれないものなのです。
だから、毎日出勤したら掃除をして、練習を積み重ねていってください。


上の者から見ると、誰が掃除をして、誰がしていないか、いちいち聞かなくてもわかってしまいます。
社長がいないときにやりました、といわれても、当然見抜きますよ。


合唱のコンサートで、ホールのキャパシティが600人だったとしましょう。
観客の立場しか経験していなかったときには、自分があくびしようが寝ていようが、演者にはわからないだろうと思っていました。
だって600人もいるのだし、観客席側は舞台より暗いのだからと。
ところがステージに立つと、600人の様子がすべて、見えるのです。


ステージ上から観客がよく見えるように、社長というステージからは社員がよく見えます。
僕は、会社が綺麗になっているかどうかを見ているのではなくて、その社員がいわれたことをやって、成長しているかどうかを見ているのです。
会社がいつも綺麗なのは気持ちがいいものですが、それよりも社員の成長が大事です。
気づきの練習であることを知って、毎朝掃除に励んでください。


次回とその次のブログでは、上で箇条書きにした4つの「社員に求めること」について、2つずつ詳しく書いていきますので、どうぞお楽しみに。


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髙倉 博

株式会社店舗ドック代表取締役

1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。

卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。

最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。

しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。

多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。


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