株式会社店舗ドックの社員に僕が求めるもの  ①共感共鳴

新しい年が明けて、株式会社店舗ドックは順調かつスピーディに始動しています。
先日社員との面談を行いましたが、今月のブログではそのおさらいとして、僕が社員に求めるものを伝えていこうと思います。


彼らに限らず、若い世代の社会人みんなに知っておいてほしいことですし、なにより僕たち目上の者がしっかりと意識するべきことがらでしょう。
これは自分にはできている、と思うときこそ、気をつけなくてはいけません。
学生時代の試験でもありませんでしたか。
よくできた、と思ったときほど点数が振るわなかったことが。


経営者として、能力の高い社員を雇いたい、というのは、自然のことのように思えます。
仕事ができればできるほどよい。
できることの範囲は広ければ広いほどよい。
いわゆるシゴデキ社員ですね。


しかし僕のようにミッションを授かり理念をもって経営するというタイプの経営者にとっては、社員において能力より大事なものがあるのです。
それは「共感共鳴」。


第一に、僕の理念や考え方に共鳴する人を求めます。
僕の言葉をよく聞いて、僕の行動をよく見て、共感するならば、内側から僕の周波数に共鳴して、その人自身の言葉や行動に出てくるでしょう。
僕はそういう人と働きたいし、語りあいたいし、そういう人を引き上げたいと思います。


僕は昨秋、銀座男声合唱団の三代目団長に就任しました。
会社組織で出世した経験のない僕が、銀座男声合唱団での12年間で、ヒラからトップへの出世をシミュレート体験をさせていただいたのです。


トップに立ってみると、初代団長坂本孝さんが僕に目をかけてくださった理由と、二代目団長馬渕泰太郎さんが僕を引き上げてくださった理由が理解できました。
つまり、自分がいま見て引き上げてやりたい団員に感じていることと、坂本さんや馬渕さんが僕に感じてくださったのであろうと想像できることが一致したのです。
それが「共感共鳴」なんですね。


音楽経験がある、楽譜が読める、歌がうまい。
能力の高い団員がいてくれることはありがたいです。
ただその前に、僕が抱く「銀座男声合唱団をこういう合唱団にしていきたい」という考えや、初代団長坂本さん以来の「心のハーモニーを響かせる」という銀座男声合唱団の理念に共感共鳴してくれる団員であるかどうか。
僕が見ているのはそこなのです。


株式会社店舗ドックで、僕に共感共鳴してくれる一番手は嵯峨根です。
かつては「守りの嵯峨根」といわれたくらい慎重派で、一見僕とは正反対のタイプ。
人前であまり喋らない、静かな男でもあります。
僕は外でも彼を「次期社長です」と紹介しますが、人によっては「彼で大丈夫なの」と心配してくれます。
次期社長というからには、もっと自分をばりばり押し出してくるものなのではないのか、と思われるのかもしれません。
とくに組織のなかで出世してきた人には、誰よりも前に出てチャンスを掴むというイメージがあるのでしょう。


いっぽう、僕と同じ創業社長たちは、嵯峨根と僕とを見て、
「髙倉さん、めっちゃ幸せでしょ。新卒で入って15年もいて、次期社長なんてなかなかいないよね」
といってくれます。
最初からずっと社長をやってきた人は、嵯峨根のような社員の価値を、物静かな見た目の奥に感じるのだと思います。


極論すれば、能力は買えます。
できる人を雇えばいい。
いまはアウトソーシングも業務代行もありますし、特定の業務に能力のある人を限定的に雇うことが可能です。


鉄鋼王カーネギーは、人から技術的なことを質問され、
「僕にはわからない。僕より優秀な人に任せているんだ。僕は判断するだけ」
と答えたそうです。
僕も銀座男声合唱団で合唱についての専門的なことはできる人に任せています。
「心のハーモニーを響かせる」理念さえ理解してくれているなら構わない、あとはよろしく、です。


株式会社店舗ドックでも、銀座男声合唱団でも、僕は盲従を求めているわけではありません。
うわべだけの同調も必要ない。
大事なのは「共感共鳴」です。
まさに「心のハーモニー」ですよね。
心で感じあい、心が響きあっているのなら、性格もタイプも関係なく、むしろいろいろな個性が集っているほうがいい。
会社も、合唱団も、です。


共感共鳴が言動や行動にまで出てくるとなおよしですね。
まあ、そこは僕自身焦らずに、ゆっくりと見守りたいと思います。


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髙倉 博

株式会社店舗ドック代表取締役

1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。

卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。

最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。

しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。

多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。


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