株式会社店舗ドックの社員に僕が求めるもの ①共感共鳴
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前回ご紹介した、大新聞社のOBの方。
お会いするたびに僕に一流の経営者の流儀を教えてくださいます。
きょうはリーダーの返事編。
「リーダーの返事3つしかないんだよ」
「その3つとは?」
「『イエス』と『ノー』と『待て』」
大手企業のリーダーになればなるほどこれしかいわないのだそうです。
とはいえ、最近はいえないリーダーが増えてきているのだとか。
僕が思うに「イエス」と「ノー」は状況を見れば比較的簡単にいえるけれど、「待て」は、大局から考えてこれからどうなるのかを見抜く度量がなければいえません。
いたずらに待ってもよいことはありませんからね。
さきごろ、わが国憲政史上初の女性の内閣総理大臣である高市早苗さんが就任されました。
彼女の采配の是非が明らかになるにはまだ時間がかかりますが、おそらくは想像以上のプレッシャーのなかで、日々決断をされて、信じる道を歩まれていることは伝わってきます。
国政単位の「イエス」と「ノー」と「待て」とはどれほど重いものなのでしょう。
経済界には古今東西、斬新なアイデアをぶち上げる創業社長がいます。
なかでも僕が好きなのはスティーブ・ジョブズ。
賛否はありますが、彼の存命中のApple社は人を驚かせるような製品をつぎつぎに発表していました。
驚かせるだけではなく、iPhoneのように僕たちの生活を根底から変えてしまった製品もあります。
彼がいなかったら、僕たちはいまでもガラケーを握りしめていたのかもしれません。
1足す1は2に対して「イエス」「ノー」をいうことは社長でなくても可能ですが、社長たるものは決断に対しての説明ができなければいけません。
最近の「スタートアップで創業しました」という経営者たちにはまだそのへんの修業が足りていないように思います。
自社が関連している専門家たちがいう「1足す1は2」をそのまま答えている印象です。
予定調和が成り立たないのが会社経営です。
たとえば売り上げを上げるには客数や客単価を上げればよい、という考えかた。
計算式としてはまちがってはいないけれど、ではどうやって客数を増やし、価格を上げた商品を買ってもらうのでしょう。
それまでの商品を買っていたお客さんは、価格が上がれば他の企業の同様の商品へと流れていってしまいます。
付加価値を上げていかなければ、お客さんには高くなった購入する理由がないのです。
僕が体験から得たこのような話をしても「それがセオリーですから」といわれたら会話が成り立ちません。
利用者が月に50件程度の事業を回すのに、手配が大変だからシステムを構築するという話にも、それこそ「ちょっと待て」といいたくなります。
いまの利用者数でシステムを構築して、採算は取れるのでしょうか。
システムがあるからお客さんがくるわけではないのです。
僕も、若い頃には先輩方に「なにを考えてるんだ、そんなことで経営が成り立つのか」といわれたものです。
少し目鼻がついてくると今度は、
「なんでも自分で身につけたと思ってるだろう。教えたのは俺だよ」
なんて冗談まじりにいわれたりもしました。
当時とは社会のありようがすっかり変わりましたし、情報量がすさまじく増えました。
そのなかでうまく立ち回るにはどうしたらよいかをつねに考えていなければ、あっという間に振り落とされてしまう。
いまの30代前後には、そんな恐れと緊張がつきまとっているのかもしれません。
一度でもまちがえたり失敗したりしたらそこで終わり。
そんな怖さも感じているのでしょう。
もちろんいまや先輩となった僕たちも同じ時代を生き、同じ課題を与えられています。
時代の波から振り落とされず、波を乗りこなすにはどうしたらよいのか。
僕は、感性を磨き、オリジナリティを磨くのが正解だと考えています。
AIに聞けば答えは素早く返ってきますが、AIはライバルにも同じ答えを教えています。
従えばライバルに差をつけるどころか、いつかは共倒れもありえるでしょう。
鋭い感性にもとづいてオリジナリティを打ち出せば、誰にも真似のできないビジネスモデルで高みを目指せるのです。
「イエス」「ノー」「待て」を正しくいえる決断力を養うことと、感性とオリジナリティを磨くこと。
この二つがこれからのリーダーの必須科目となるはずです。
若いうちからぜひ心掛けて、毎日の仕事に臨んでください。
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株式会社店舗ドック代表取締役
1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。
卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。
最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。
しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。
多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。
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