十年ぶりに、寝込みました
体調を崩して会社を休みました。 ぎっくり腰で動けなかったことは何度かありますが、体調不良で休むとい...
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体調を崩して会社を休みました。
ぎっくり腰で動けなかったことは何度かありますが、体調不良で休むというのは、思い返しても十年ぶりです。
情けない話ですが、今日はその話を書かせてください。
原因は、はっきりしています
この一年、朝まで飲む機会が増えました。
こちらも十年ぶりくらいのことです。
そして、その全部が合唱団です。
長野での合宿。団員との飲み会。練習が終わったあとの一杯。
十一月の本番に向かって、熱が上がっている時期でもあります。
合宿では、二十代から七十代までが狭い部屋に集まって、床に座って缶ビールを開ける。
気づけば空が明るくなっている。
学生時代の部活のようで、たまらなく楽しいのです。
けれど、五十六歳の体は正直です。
疲れが、抜けなくなりました。
そして、十年ぶりに寝込みました。
夢中になれるものがある幸せ
まず申し上げておきたいのは、これを後悔していないということです。
夢中になれるものがある。
時間を忘れて語り合える仲間がいる。
これは、幸せなことだと思っています。
私はボクシンググローブに「夢中になれ」という言葉を刺繍しています。
それが自分の生き方だと思ってきました。
努力は夢中に勝てません。
夢中になっている人間は、努力している人間より強い。
その考えは、今も変わっていません。
そして、仕事にも繋がっています
もう一つ、正直に申し上げておきたいことがあります。
合唱団は、趣味の枠に収まっていません。
仕事に、確かに繋がっています。
ただ、順序を正確に書いておきます。
ほとんどの方は、仕事で先に出会っています。
お客様として。取引先として。倶楽部の仲間として。
そうやって知り合った方が、あとから団に入ってこられるのです。
その意味で合唱団は、縁を広げる場というより、縁を濃くする場です。
もちろん逆もあります。
団で出会って、そこから仕事が始まったこともありました。
どちらにしても、同じことだと思っています。
商談の席では、どうしても肩書きが残ります。
けれど同じパートで隣に並び、同じ音を出すと、それが消えます。
そして練習のあと、酒を飲みながら何時間も話す。
そこで初めて聞ける話があります。
団で出会った方が、のちに当社の事業に深く関わってくださることもありました。
私が会長を務める倶楽部で、一緒に活動している方もいます。
私はこれを、狙ってやったわけではありません。
ただ、全力で楽しんでいたら、そうなったのです。
そもそも社長というのは、公私を分けられない生き物だと思っています。
休みの日にゴルフを回っていても、それは仕事に繋がります。
夜に酒を飲んでいても、同じです。
逆に、仕事の場で生涯の友を得ることもあります。
線を引こうとしても、引けません。
だとすれば、大事なのは何をするかではありません。
誰といるか、です。
私はそう思って、この二十九年を過ごしてきました。
一方で、克服できたものもあります
面白いことに、ぎっくり腰は今年一度も出ていません。
腰に張りを感じることすら、ほとんどなくなりました。
長年、何度もやってきました。
動けなくなって寝込んだことも、一度や二度ではありません。
なぜ克服できたのか。
原因を特定できたからです。
なんとなく腰が弱い、なんとなく気をつける、では何も変わりませんでした。
どういう動きで、どこに負担がかかっていたのか。そこを突き止めた。
そして、ケアを続けました。
特別なことではありません。地味なことを、淡々と。
原因が分かれば、手は打てます。
分からないうちは、いくら気をつけても同じことを繰り返します。
以前このブログに、ゴルフの癖の話を書きました。
長年抜けなかったクセの原因が分かった瞬間、直し方も見えたという話です。
体も、まったく同じでした。
コツコツが、最強です。
では、疲れの原因は何か
そう考えると、今回の体調不良も同じです。
原因は、はっきりしています。
飲みすぎと、寝不足です。
分かっているなら、手は打てるはずなのです。
団長になって、一年
考えてみれば、団長を引き受けて一年が経ちました。
正直に言えば、張り切りすぎたのだと思います。
三代目として預かった団です。
先人が築いたものを、絶対に落とせない。
新しいことも始めたい。仲間も増やしたい。
だから、精力的に動きました。
合宿は、事務局長の頃から行っていました。
変わったのは、その先です。
練習後の飲み会も、合宿の夜も、最後まで付き合うようになりました。
コンパも新しく始めました。そこにも、最後までいました。
理由は、はっきりしています。
全員の声を、直接聞きたかったのです。
団員は五十名を超えました。
しかも、毎月のように新しい仲間が増えていきます。
顔と名前を知っているだけでは足りません。
その人がどんな仕事をして、何を思って、なぜこの団に来たのか。
それを自分の耳で聞きたかった。
練習の場では、それはできません。
酒の席でしか、本音は出てこないのです。
だから、最後までいました。
歴代でいちばん若い団長。でも、五十六歳
ここに、落とし穴がありました。
私は、歴代の団長として若いのです。
前の代から、一気に二十歳若返りました。
だから、思いました。
若い団長らしく、動いて見せなければならない。
そして実際に、動きました。
けれど、五十六歳です。
歴代の中で若いということと、自分の体が若いということは、まったく別のものでした。
私は、そこを混同していたのだと思います。
創業期と、同じことをしていました
いま振り返って、はっきり分かりました。
私は、創業期の自分と同じことをしていたのです。
会社を興したばかりの頃も、こうでした。
全部の現場に行く。全部の話を聞く。全部を自分の目で見る。
夜まで動いて、朝また動く。
あのやり方で、会社を立ち上げました。
だから、間違っていたとは思いません。
新しいものを立ち上げるときには、あの動き方が必要なのです。
ただ、一つだけ違っていました。
年齢です。
気持ちは、当時のままでした。
体だけが、正直に年月の差を突きつけてきました。
休むという決断
ここからが、今日いちばん書きたかったことです。
私は、休むことができるようになりました。
以前の私なら、無理をして出社していたと思います。
社長が休むわけにはいかない。
自分が抜けたら仕事が止まる。
休むのは怠けだ。
そう思っていました。
けれど今は、違います。
体調が悪ければ、休む。
そう決断できるようになりました。
これは、勇気が要ることです。
休めるようになった理由
では、なぜ休めるようになったのか。
理由は二つあります。
一つは、会社が育ったからです。
私が一日抜けても、仕事は回ります。
次の社長になる人間がいます。幹部がいます。判断できる人たちがいます。
以前このブログに「任せるけど頼らない」から「任せて頼る」へ移りたいと書きました。
休めるということは、その移行が少しは進んだということかもしれません。
もう一つは、休むことが仕事だと分かったからです。
無理をして出社して、判断を誤る。
疲れた頭で人と接して、余計なことを言う。
そちらのほうが、よほど会社に迷惑です。
先日も書きましたが、私は怒るときに過去を持ち出してしまう癖があります。
疲れているときは、その癖が出やすくなります。
だったら、休んだほうがいい。
分かってきたこと
一年やって、分かってきたことがあります。
全部に出なくても、団は回るのです。
デジタルチームは、誰も指示していないのに自然と立ち上がりました。
アンサンブルの場では、私がいなくても仲間が教え合っています。
任せて、頼っていい。
会社で目指していることを、団でもやればいいだけでした。
そろそろ、マイペースに
一年が過ぎました。
そろそろ、マイペースに戻していい時期だと思っています。
手を抜くという意味ではありません。
十一月二日の浜離宮朝日ホールは、絶対にいい舞台にします。
そこへの熱は、少しも下がっていません。
ただ、走り方を変えます。
全部の席に最後までいるのではなく、任せられるところは任せる。
自分の体を守りながら、長く続ける。
夢中になることと、体を守ること。
この両方を、大人として両立させなければならない年齢になりました。
若い頃は、どちらか一方でよかった。
今は、両方です。
これが五十六歳の課題なのだと思っています。
さて、あなたは最近、勇気を持って休めましたか。
株式会社店舗ドック代表取締役
1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。
卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。
最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。
しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。
多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。
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