十年ぶりに、寝込みました
体調を崩して会社を休みました。 ぎっくり腰で動けなかったことは何度かありますが、体調不良で休むとい...
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経営者は変化対応業である。
そう教わりました。
商品を作る仕事ではない。
組織を回す仕事でもない。
変化に対応し続ける仕事なのだ、と。
三十年近くやってきて、この言葉の重みが年々増しています。
うちの三十年は、変化の三十年でした
私たちは、アパレルから始まりました。
Tシャツの加工です。
看板とは、まるで関係のない仕事でした。
そこから、看板用のLEDを売る商売に移りました。
さらに、LEDサインメーカーになりました。看板そのものを作る会社です。
次に、看板ドックを立ち上げました。
看板を作るのではなく、看板の健康状態を診る仕事です。
そして今、店舗ドックへ向かっています。
看板だけでなく、店舗設備全般の健康を診る仕事です。
Tシャツから、店舗設備の健康診断まで。
自分で書いていても、ずいぶん遠くまで来たものだと思います。
外から見れば、脈絡のない転身に見えるかもしれません。
けれど私にとっては、一本の線です。
その時代に何が必要とされているかを見て、動いてきただけなのです。
マーケティングとイノベーション
企業がやるべきことは二つしかない、と言った人がいます。
マーケティングと、イノベーションです。
マーケティングとは、お客様が本当に困っていることを掴むこと。
イノベーションとは、その困りごとを新しい形で解くこと。
この二つを、日々繰り返す。
それが経営者の仕事だと思っています。
そして私が思うイノベーションとは、ゼロから何かを発明することではありません。
新しいものは、組み合わせから生まれる
シュンペーターという経済学者が、イノベーションを新結合と呼びました。
既にあるものを、新しく組み合わせる。
そこから新しい価値が生まれるという考え方です。
私は、この言葉が好きです。
なぜなら、自分がやってきたことがまさにこれだからです。
人間ドックというものが、世の中にあります。
車検というものも、あります。
人間の体を定期的に診て、数値で健康状態を測る。
車を定期的に診て、基準に照らして判定する。
どちらも、当たり前に存在する仕組みです。
だったら、看板でも同じことができるのではないか。
それが看板ドックの出発点でした。
判定基準を作るときも、同じことをしました。
鉄道の世界には、日本でもっとも厳しい安全の考え方があります。
建築の世界には、構造をどう見るかの考え方があります。
その二つを、看板という一つの対象に持ち込みました。
どちらか片方だけでは、今の基準は作れませんでした。
発明したものは、一つもありません。
既にあったものを、組み合わせただけです。
波は、コントロールできない
ただし、勘違いしてはいけないことがあります。
こうやって書くと、いかにも自分で時代を作ってきたように聞こえるかもしれません。
実際は、まったく違います。
経営は、波乗りだと思っています。
波は、自分では作れません。
大きさも、来るタイミングも、自分では決められません。
コロナが来るとは思いませんでした。
人手不足がここまで深刻になるとも、AIがこう来るとも思っていませんでした。
波は、勝手に来ます。
そして、勝手に去っていきます。
できることは、二つだけです。
いい位置で、待つ
一つは、いい位置で待つこと。
波が来たときに乗れる場所に、自分を置いておく。
沖に出ておかなければ、大きな波には乗れません。
私たちが看板の点検を科学的にやり始めたのは、十年前です。
その頃、行政のルールがここまで厳しくなるとは分かっていませんでした。
ただ、いつか来るとは思っていました。
だから、その場所で待っていたのです。
もう一つは、パドリングを続けることです。
波が来ていない時期に、手を動かし続けられるか。
何も起きていないように見える時期に、準備を積み上げられるか。
そこで差がつきます。
波が見えてから慌てて漕ぎ出しても、間に合いません。
乗れるのは、その前から漕いでいた人だけです。
変化を恐れるか、待ちわびるか
変化の時代だと、誰もが言います。
変化は、怖いものです。
慣れたやり方を手放すのは、痛みが伴います。
けれど、波を恐れているサーファーはいません。
波が来ないことのほうを、恐れています。
私も、そうありたいと思っています。
来た波には、乗る。
そのために、今日もパドリングを続けます。
さて、あなたはいま、どの位置で波を待っていますか。
株式会社店舗ドック代表取締役
1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。
卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。
最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。
しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。
多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。
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