何をするかより、誰といるか
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十月一日、当社は二十九期に入りました。
そして同じ日から、理念は「快適の創造」の一語になりました。
新しい年度の最初に、この一年の挑戦と、期待と、変化を書いておきたいと思います。
一年後に読み返して、答え合わせをするために。
看板ドックへのお問い合わせが、増えています
まず、うれしい変化から。
看板ドックへのご相談が、目に見えて増えてきました。
看板を一度ちゃんと見てほしい。
条例の調査まで、全部まとめてお願いできないか。
全国の店舗の申請を、一括でやってもらえないか。
内容はさまざまですが、共通しているのは、お客様の側から声がかかるようになったということです。
背景には、看板の事故を受けて国のルールが厳しくなったこともあります。
けれどそれだけではないと思っています。
二〇一六年に看板ドックを構想して、ちょうど十年。
数値で測り、判定の基準をつくり、保険まで付けてきた。
その積み重ねが、ようやく「あの会社に聞けばいい」という信頼になってきたのだと受け止めています。
店舗ドックの、プロトタイプができました
そして、二十九期の最大の挑戦です。
店舗ドックのサービスが、ようやく形になりました。
まだ完成品ではありません。プロトタイプです。
看板で培ったやり方を、店舗の設備全般へ広げる。
空調、厨房機器、給排水、電気設備。
まず、一店舗ずつ設備台帳をつくります。
どこに、何が、いつから、どんな状態であるのか。
ただ正直に言えば、設備台帳は、現場に行って真面目に記録すれば他社にもつくれます。
それだけなら、当社である必要はありません。
当社がやるのは、その先です。
予報です。
天気予報のように「この設備は来年、七割から八割の確率で壊れます」と、数値で言えるようにする。
設置からの年数、これまでの故障の履歴、使われ方、そして現場で目で見て感じたこと。
複数のデータを重ねて、設備の状態を点数にし、その未来を読むのです。
台帳は、いまを記録するもの。
予報は、これからを示すもの。
数値で予測し、予報まで出せるのは、店舗ドックだけです。
お客様にお見せしたとき、目の色が変わりました。
壊れてから慌てるのではなく、壊れる前に予算を組める。
これこそ「快適の創造」だと思っています。
そして、これができる理由もはっきりしています。
現場に回れる会社は、データの解析が苦手です。
データの解析ができる会社は、現場に回れません。
その両方を、十年かけて看板で磨いてきた。
だから、設備でもできるのです。
人が、育ってきました
そして、いちばん書きたかったのは人のことです。
この一年で、社員が大きく変わりました。
私の言葉を、自分の言葉に噛み砕いて仲間に伝えてくれる人がいる。
「車検のような仕組みが、どこかにあるはずだ」と調べ回り、予報の土台を見つけてきた人がいる。
入社して数年の社員も、ぐんと伸びてきました。
パートや在宅の仲間も、正確な仕事を積み上げてくれています。
たとえば、柏井です。
一度は当社を離れ、また戻ってきてくれた一人です。
その柏井が、ここにきて大きく伸びています。
会議を自ら仕切り、仲間に仕事を任せるようになった。
チームで起きたことを、人のせいにせず、自分の責任として引き受けるようになった。
そして、自分から次の役割を目指して動き始めた。
その姿を、頼もしく見ています。
柏井だけではありません。
一度離れた人が戻ってきてくれ、新しく仲間に加わってくれた人もいます。
以前このブログに、変えられるのは自分だけだと書きました。
自分が変われば、離れた人がもう一度こちらを向いてくれることがある、とも。
それが、こうして形になっています。
一人ひとりの顔を思い浮かべると、会社の未来が、すごく具体的に見えてくるのです。
一年後に、答え合わせを
二十八期は、変革の最終年度でした。
増収増益でしたが、赤字でした。
二十九期は、その投資を回収する年です。
看板ドックは、さらに広げる。
店舗ドックは、プロトタイプから本物にする。
そして、人が育ち、人が集まる会社にする。
一年後、このブログを読み返したとき、胸を張れるように。
また、漕ぎ出します。
さて、あなたの今年度の挑戦は何ですか。
株式会社店舗ドック代表取締役
1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。
卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。
最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。
しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。
多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。
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