何をするかより、誰といるか
11月2日、浜離宮朝日ホールで銀座男声合唱団の演奏会を開きます。 550席のホールが、あっという間に満席...
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九月末で、当社の二十八期が終わります。
決算は九月。つまり今月が締めです。
毎年この時期は、一年を振り返る季節になります。
今日は、その話を正直に書かせてください。
売上も利益も伸びました
まず、良い報せから。
二十八期は、増収増益でした。
売上が伸び、利益も改善しました。
手応えは、確かにありました。
理由もはっきりしています。
ものづくり屋から、点検診断屋へ変わったからです。
看板を作って納める会社から、看板の健康状態を診る会社へ。
一発の大きな受注を追う商売から、コツコツ積み上がる商売へ。
数字の安定感が、まるで違います。
**それでも、赤字です**
けれど、正直に書きます。
増収増益ではありますが、今期の着地は赤字です。
こういうことは、あまり書かないものかもしれません。
黙っていれば、誰も気づかないかもしれません。
でも私は、都合のいいところだけを書きたくないのです。
いいことも書く。失敗も書く。
それがこのブログのやり方だと思っていますので。
**三年かかりました**
では、なぜ赤字なのか。
ものづくり屋から点検診断屋へ変わるのに、三年かかりました。
言葉にすれば一行です。
実際には、途方もない作業でした。
検査の仕組みを作る。判定の基準を整える。
記録の型を決める。人を育てる。
システムを入れる。手順を文書にする。
どれも、すぐには売上になりません。
それでも、やらなければ先がありません。
その三年分の投資が、今期に集まりました。
そして今年度で、変革は完成します。
**もう一つ、対象を広げました**
赤字の要因は、もう一つあります。
店舗ドックへの挑戦です。
看板を診る会社になったところで、止まりませんでした。
点検診断の対象を、店舗設備全般へ広げたのです。
空調も、厨房機器も、給排水も、電気設備も。
お客様の店舗を支えている設備を、まるごと診る。
これは、看板ドックの経験だけでは足りませんでした。
対象が変われば、見るべきところも、基準も変わります。
新しい仕組みを、また一から作ることになりました。
実証実験も始まりました。人も動かしました。
当然、費用は先に出ます。
売上は、あとから来ます。
その差が、今期の赤字に乗っています。
けれど、ここが目指す先です。
私たちは、看板屋から点検診断屋になりました。
そして今、設備マネジメント企業になろうとしています。
お客様の店舗にある設備を、まるごとお預かりする。
状態を把握し、寿命を延ばし、計画的に手を入れていく。
そこまで行ってはじめて、お客様は本業に集中できます。
それが「快適の創造」だと思っています。
三年の投資は、そのための投資でした。
変化には、痛みが伴います
以前このブログに、変化には痛みが伴うと書きました。
慣れた仕事を手放す怖さ。
新しいやり方が軌道に乗るまでの、じりじりする時間。
長くお世話になった方とのお別れ。
痛かったです。本当に痛かった。
数字の上でも、痛みが出ました。
それが今期の赤字です。
ただ、この赤字を私は恥ずかしいとは思っていません。
何もせずに現状維持で黒字を続けることは、できたかもしれません。
けれどそれは、十年後に会社がなくなる道でした。
痛みのない変化など、ありません。
痛みが出ていないなら、それは変わっていないということです。
**十月から、二十九期です**
十月一日から、二十九期が始まります。
そして同じ日に、当社の理念が変わります。
これまでの理念はこうでした。
「全従業員の豊かさを追求すると共に、店舗開発部の快適を創造する」
これを、この一語にします。
「快適の創造」
削って、削って、最後に残った一語です。
三年かけて事業の形を変え、理念も削り込みました。
そうやって迎える二十九期です。
**来期は、黒字にします**
最後に、数字の話をもう一度。
来期は、黒字にします。
三年の仕込みが終わったからです。
作ってきた仕組みが、これから働き始めます。
投資の時期は終わり、回収の時期に入ります。
偉そうに書いていますが、経営に絶対はありません。
波は、自分では作れないからです。
ただ、いい位置で待つ準備は、三年かけて整えました。
あとは漕ぎ続けるだけです。
さて、あなたの今期は、いかがでしたか。
株式会社店舗ドック代表取締役
1970年、東京都世田谷区生まれ。
大学進学に失敗し簿記の専門学校へ進んだ経験が、「大卒者には負けない」という原動力となる。
卒業後、父親の会社で「自分が脇役の人生になってしまう」と焦りを感じて起業。
創業7年目の34歳で看板用LED事業で成功を掴むが、取引先の倒産などが重なり、36歳で1億円の借金を抱える。
最愛の母の死をきっかけに人生を見つめ直し、コンサルタント長山宏氏との出会いを経て再起。
「不安や不便を見つけ、クリエイティブに解決する」(快適の創造)というミッションを見出し、大手企業向けの看板業務代行に注力して評判を得る。
しかし42歳の時、社内クーデターを機に自暴自棄となり酩酊し、社員旅行の宿泊先の窓から飛び降りるも、標識に衝突し奇跡的に命拾いする。
自分を見つめ直し「看板で悲しむ人をゼロにする」という使命を確信し、「看板ドック」事業に邁進。
多くの顧客に支持され、2025年10月1日には、27年間続いた社名を「株式会社店舗ドック」に変更し、業界の更なる変革を目指している。
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