MEDIAメディア掲載

『毎日新聞』に掲載されました

  • 媒体名:毎日新聞
  • 記事タイトル:「看板ドック」で落下防げ
  • 掲載年月日:2022年12月17日

掲載内容 ※要約

札幌の看板落下事故を機に、看板の劣化やリスクを数値化して事故を防ぐ「看板ドック」が注目

ビルの屋上や外壁に設置された看板の落下や倒壊を防ぐための専門的な点検・診断サービスである「看板ドック」が注目を集めています。
これは、2015年に札幌市で発生した看板落下死亡事故を契機に法規制が厳しくなったことを背景に、看板所有者や管理者に対し、専門家による「健康診断」の実施を促す狙いがあります。

このサービスを導入している「アメニティ」社などが提供する看板ドックの特徴は、看板の変形や劣化といった「痛み」を数値化することです。
独自システムにより、点検項目ごとに看板の状況を4段階で評価するほか、測定機器を用いて強度や安全性を確認し、落下・倒壊のリスクを具体的な数値で提示します。

この客観的な数値データがあることで、修繕や補強の必要性が明確になり、オーナー側も対策の重要性を理解しやすくなります。
アメニティの担当者は、強風や地震で看板に大きな力が加わり、気づかないうちに劣化が進んでいることがあるため、看板ドックで潜在的な危険性を明らかにし、事故を未然に防ぎたいとしています。

なお、国土交通省は2015年の事故を受け、特定行政庁が指定した屋外広告物について、3年ごとの有資格者による点検と報告を義務付けました。
看板ドックは、この義務化された点検の代行サービスの一つであり、より詳細な診断結果を求めるオーナーからの依頼が増加傾向にあります。


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