『日刊ゲンダイ』に掲載されました
- 媒体名:日刊ゲンダイ
- コーナー名:コレ、私が考えました/高倉博さん 前編
- 記事タイトル:ありそうでなかった街なかの“診察”ビジネス
- 掲載年月日:2022年11月7日
掲載内容 ※要約
インフラとしての看板の安全を確保。「看板ドック」誕生のきっかけと「看板積立金制度」の構想
看板の製作・施工、点検・補修を手掛ける株式会社レガーロ(東京都世田谷区)の髙倉 博社長は、看板をインフラとして捉え、その安全性を保証する役割を担うサインディレクター会社として事業を展開しています。
髙倉社長は、2015年に札幌市で発生した痛ましい看板落下事故を契機に、新サービス「看板ドック」を立ち上げました。
従来の点検では安全評価が曖昧でしたが、「看板ドック」は非破壊検査機器を使用し、看板内部や地際部の劣化を数値化で測ります。
独自に作成した安全基準に照らし、看板の状態を「診断カルテ」として提出し、部分ごとの危険度を明確に示します。
同社は、良いサービスでも必要性が伝わらなければ意味がないと考え、「安全協業事業」を立ち上げました。
これは、診断機器の全国共有、点検技術者の養成、そして点検費用をリーズナブルに抑えサービスを普及させるための共同事業体であり、現在既に約20社が加盟し全国にエリアを拡大しています。
また、髙倉社長は、看板積立金制度の構想を提唱しています。
これは、設置者が安全維持に必要な費用を日頃から積立し、いざ補修・交換が必要となったときに財源を確保する仕組みです。
この積立金制度の普及を通じて、看板の維持管理におけるコストの平準化を図り、本当の意味での安全確立を目指したい、と語っています。